<大活況相場をどう読む> 東洋証券ストラテジスト 大塚竜太氏

 株価の上昇も想定以上だが、売買高の厚みはさらに特筆に値するものだ。4月5日のように日銀の異次元緩和というイベントがあればまだしも、自然体で63億株をこなすのは正直驚かされる。
 国内勢を見渡す限り、短期に特化した個人は別として、この奔騰局面で上値を買うようなところはない。買い主体は外国人と思われるが、年初からの日本株の際立ったパフォーマンスが、逆にファンドの買いを引き込んでいる。海外の運用者にとって今、日本株を持っていなければ勝負にならない、いわゆる“乗るしかない状態”になっている。
 ただ、ここにきての株価上昇には違和感もある。きょうはある意味日経平均の独歩高であり、一時300円以上高かったにもかかわらず、値下がり銘柄数のほうが多い。ファーストリテの株価上昇に反映されるように、指数主導の上昇で、実態とはカイ離している部分は大きい。物色対象も日替わりで目まぐるしく変わる。よく言えば循環物色だが、テーマ買いの動きにも一貫性がなく“理由なきローテーション”となっている状況だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)