ファナックが上場来高値更新、中国向け回復の流れを暗示

 ファナック<6954.T>が続急伸で1万7000円台に歩を進め、上場来高値を更新した。中国の景気減速懸念は依然としてくすぶっており予断は許さないものの、中国政府の経済政策への思惑を背景に、ここにきて同社株をはじめ中国関連株に見直し買いの意動きが顕在化している。中国の4月貿易統計では、輸出が前年同月比14.7%増、輸入が16.8%増といずれも市場コンセンサスを上回っており、中国向け輸出依存比率の高い日本の関連企業にとって風向きの変化が期待される局面にある。同社の14年3月期は年後半から中国向けNC装置の回復を見込んでいるものの最終利益が800億円と前期比で3割強の減益となる見通し。しかし、そうした中で株価が最高値を更新してくるということは、指数寄与度の高い銘柄としての需給思惑はあるにせよ違和感を伴う。市場は中国需要の前倒し回復から、同社の大幅増額の可能性を織り込み始めた証左ともいえる。

ファナックの株価は10時39分現在1万7150円(△510円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)