大きく揺れる乱高下 - 神経質な展開を想定

上を下への乱高下” - ドル円・クロス円
※ご注意:予想期間は5月24日と表示されていますが、本日(23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
※ご案内:今の抵抗・支持ラインを毎日17時から動画で解説!疑問点は、チャットでその場で回答 マーケット・チェック15分Webセミナー詳細は、下部の関連記事から。

 “現行政策を維持”“長期金利に関する具体的な言及なし”と目新しい材料に欠けた日銀金融政策決定会合ならびに黒田日銀総裁の記者会見の後は、バーナンキFRB議長の議会証言一色となった昨日。その議会証言の当初の反応は“ドル売り”でしたが、その後は再び上へ下へと大きく揺れ動きました。

 “時期尚早なQE(米量的緩和)の解除は景気減速や景気の腰折れに”との同議長のコメントは、ドル円を一時102円半ばへと下落させました。しかしながらその後の質疑応答で「今後数回のFOMC(米連邦公開市場委員会)でQE縮小することができる」とのコメントが発せられると状況は一変し、2008年10月以来となる103.726円・Bidまで一気に駆け上る動きを見せています。

 ところがこれで、波乱が終わったわけではありませんでした。その後に公表されたFOMC議事録(4/30-5/1分)にて「早ければ6月のQE縮小に前向き」との見方を複数のメンバーが持っていることが明らかされると、今度は資金流入の後退懸念を背景にしてNYダウが下落に転じ、これに沿う形でドル円は議会証言前の水準(102円後半)へと一時値を落とす“往って来い”を演じています。さらにその下げ渋りを確認した後のNYタイム終盤には再び103円台へと値を戻すなど、まさに“上を下への乱高下”の1日だったといえます。
方向性の定まらない - 不安定な動き
 こうした中で本日の展開ですが、ビッグイベント通過直後の膠着が高まる一方、方向性の定まらない不安定な動きが警戒されるところです。

 引き続き、日米の株価や金利動向に左右される展開と見られますが、一方で長期金利上昇に対する“危機感の低さ”は“さらなる円売りを躊躇させる”形で機能する可能性も拭えないからです。特に昨日の乱高下は“円”“ドル”そして“量的緩和を背景にしたリスクオン/オフ”の思惑が複雑に絡み合って生じており、通貨ペアによってはかなりの歪みが生じている可能性(往き過ぎ等)も否定できません。本稿執筆時(午前10時)には堅調な日経平均を背景に103円半ばへと値を伸ばす動きを見せていますが、同時に本邦の長期金利急騰との報も伝わってきています。このまま上値を伸ばし続けるといったシナリオは、ちょっと描きづらいところでもあります。

大きく揺れ動く乱高下 - 神経質な展開を想定
昨日高値(103.726円・Bid)を超えた辺りから断続的にストップロスが観測されている反面、その手前にはドル売りオーダーが再び展開しつつあります。逆に下方向では日足・一目均衡表の転換線が102円半ばへ切り上がってきていることもあってドル買いオーダーがビッシリと観測されているものの、それを割り込んだところからはこちらもストップロスオーダーが断続的に並んでいます。

 中HSBC製造業PMI(購買担当者景気指数)に欧製造業/サービス業PMI、そして英GDP(国内総生産)というリスクオン/オフに直結しやすい景況感関連のイベントが予定される中、本日は再びQE縮小への思惑を連想させかねない米新築住宅販売件数・新規失業保険申請件数も控えていることを考えると、比較的広めのレンジ(102.50~103.70円)を想定し、その中を大きく揺れ動く乱高下の神経質な展開を想定しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.185(08/10/6高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:104.451(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:104.000(大台)
上値2:103.780(ピボット1stレジスタンス)
上値1:103.726(5/22高値)
前営業日終値:103.109
下値1:102.108(ピボット1stサポート、5/21安値)
下値2:102.000(大台)
下値3:101.827(5/16安値)
下値4:101.384(ピボット2ndサポート)
下値5:101.265(5/14安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:59ドル円 抵抗・支持ライン追加