<波乱相場どうみる>楽天証券・経済研究所シニアマーケットアナリスト土信田 雅之氏

 全般は株価指数先物への売りが下げを増幅させた。直近までの上昇相場が先物主導で上げてきただけに、その反動もきつく、ここ2週間分の上げ分をきょう1日で帳消しにした格好だ。これまで、上昇ピッチがあまりに急で、実態とのギャップを意識しながらも、世界的な金融緩和ムードとリスクテイクムードの合わせ技で強引に上げてきた感がある。アベノミクスの成長戦略は新たにアナウンス効果が加わったとはいえ、現実買いが本格化するにはまだ遠い局面だ。ただし、中国のPMIの悪化は引き金に過ぎず、下げは一過性となる可能性がある。1万5000円近辺であれば、PER面からも割高感には乏しい。今後は十把一絡げの上昇ではなく、選別色が強まりそうだが、内容の良い銘柄が戻りに転じることができるか否かが明日以降のポイントとなる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)