<私の相場観>=カブドットコム証券・チーフストラテジスト 河合 達憲氏

 大幅下落の今後の相場への影響を見通す上で、現状を冷静に認識する必要がある。プラス面としては、日経平均株価が記録的な大幅下落となった割に、欧米、中国など海外株式相場や為替市場では、さほど大きなマイナス影響は出ていない点がある。債券から株式に資金シフトするグレートローテーションの大きな流れに変化はなさそうだ。急落に伴うロスカットなど強制的な手仕舞い売りは先週の2日間でほぼ終了したものとみられる。

 半面、大型連休以降、急拡大した個人投資家の資金流入に、冷水を浴びせられた感じで一時的にブレーキが掛かる懸念がある。急落は過熱感が沸点に達したという市場心理の変化が主な要因だ。個人投資家にも、逆指値注文などで自動的にロスカットを執行するケースも増加しており、これも下げを加速させる要因となった。個人投資家の買い意欲低下が戻りを鈍くする可能性がある。

 調整局面の下値メドは、大型連休終了前の2日終値1万3700円水準とみている。6月の成長戦略発表後に上昇相場に復帰することになりそうだ。物色対象はTOPIXコア30銘柄に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)