<私の相場観>=インベストラスト・代表取締役 福永 博之氏

 市場では、株式需給の悪化懸念が増幅してきた。信用取引の追い証(追加証拠金の差し入れ義務)発生に伴う個人投資家の処分売りや、株価指数先物下落に伴い、裁定買い残の解消売りが加速しそうだ。過去の経験則から判断して、こうした状態が落ち着くまでは少なくとも4~5日は必要で今週前半は後遺症が残る可能性がある。

 外国為替市場では、1ドル=100円台と円高へ振り戻す動きをみせており、もし、これ以上の円高が進むと、日経平均株価は1万3000円台での推移となる。

 株価下落の背景に、米国のQE(量的緩和)の出口戦略探しの動きを指摘する向きもある。これが、一時的なのか、金利引き上げ転換のスタートなのか見極めが必要だ。

 プラス材料は、債券相場が落ち着きをみせている点で、金利もやや低下傾向にある。債券相場の落ち着きによって、再び円安トレンドに復帰すれば、株価の戻りを速めることになりそうだ。下値メドについては、昨年10月15日安値から直近高値までの上昇幅の38.2%(フィボナッチ数)押しに相当する1万3095円までを見ている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)