<株式トピックス>=テクニカル面では上値の重さを意識せざるを得ず

 29日の東京株式市場では、大引け間際、急速に円高・ドル安が進行、これに連動して日経平均株価はラスト10分間で約140円もの急落となった。午後2時50分までは、1万4460円水準を保っていたが、終値は1万4326円と上昇幅を縮小した。
 大引け間際の急落で、テクニカル面では残念な事態となってしまった。昨年11月半ば以降の上昇相場のなかで、強力な下値支持線とされてきた25日移動平均線(1万4417円=29日)を3日連続終値で下回ってしまったのだ。市場参加者の多くは、〝短期間での25日移動平均線上への復帰〟を願っていただけに、やや上値の重さを意識せざるを得ず、調整期間もある程度の長期化を視野に入れることになる。
 さらに、日足チャートでもう一つ、日経平均株価の5日移動平均線(1万4375円=29日)が25日移動平均線を上から下に突き抜ける「ミニ・デッドクロス」を形成した。デッドクロスは、一般に相場が下降トレンドに移行するシグナルとされる。ただ、依然として25日移動平均線が上昇を続けていることから、下落中の長期線(25日)を短期線(5日)が上から下へ突き抜けるケースに比べると、売りシグナルの度合いは軽微といえる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)