100円割れの実現性は…!?

欧州タイム以降は「株安・ドル安・円高」
※ご注意:予想期間は5月31日と表示されていますが、本日(30日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 前日とは一転し、昨日は“ドル売り”が目立ちました。

 日経平均に大きな動意が見られなかった東京タイムはおとなしくしていましたが、14000円の大台を割り込んだ欧州タイム(時間外取引)以降は“株安・ドル安・円高”の流れとなったからです。これに月末要因の利益確定売りニーズが重なったことから、主要通貨に対してドルは全面安の展開となりました。こうして102円半ばへと上値を拡大していたドル円は、目先のストップロスを誘発しながら101円ラインをも割り込む下落を見せています。

 一方で、ユーロドルは1.29ドル後半へと駆け上りました。前記した“ドル売り”に加えて、前回はマイナスとなっていた独消費者物価指数が一気に急回復(+0.4%)したことを背景にした“ユーロ買い戻し”も後押ししたと見られるところです。もっともユーロ円はドル円に引っ張られて130円前半へと下値を拡大しており、“ユーロ買い戻し”はあくまでも「つけ足し」程度と考えておいたほうが良さそうです。
「円買い・ドル売りの継続性」と「100円割れの有無」がポイント
 このため本日のポイントは“円買い・ドル売りの継続性”と、そこから拡大解釈?された“ドル円は100円の大台割れの有無”となります。

 “QE(米量的緩和)の早期縮小”への思惑が膨らんでいただけに、直近はドルロングも膨らんでいました。これが投げさせられた格好となることから“下値への警戒感”がにわかに高まっているわけですが、一方で昨日安値(100.713円)から100.50円にかけてはかなりのドル買いオーダーが散見されています。さらにそこから下(100円の大台)にかけてもズラっと並んでいるだけに、割り込むにはかなりのエネルギーが必要となってきます。しかしながら仕掛け的?な日経平均の下落を別にすると、昨日のNYダウ下落やドル円急落は“あくまでも利益確定売り”との声が多く、“そうしたエネルギーは溜まりづらい”と考えるのが自然となります。

 2週連続で国内勢が外国債を売り越していることが示された対外・対内証券投資などもあって、本稿執筆時(午前9時過ぎ)の日経平均は早くも大きく下げています。このためリスク回避姿勢の円買い戻しが改めて台頭しそうな雰囲気も醸し出していますが、既に昨日に100円台へ売り込まれたという経緯があります。

 “ここから先(100円半ば~前半)の下値は堅い”と考えるのが、自然といえそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:102.523(5/29高値)
上値4:102.159(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:101.832(5/29の61.8%戻し)
上値2:101.618(5/29の50%戻し)
上値1:101.342(20日移動平均線)
前営業日終値:101.095
下値1:100.713(5/29安値)
下値2:100.473(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:100.367(日足・一目均衡表基準線)
下値4:100.000(大台)
下値5:99.634(ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:50 ドル円 抵抗・支持ライン追加