<話題の焦点>=鉄道輸出は国家事業、鉄道各社、車両メーカーは海外に活路

 国内鉄道会社と鉄道車両メーカー各社は海外事業に活路を見出そうとしている。鉄道最大規模を誇るJR東日本は11年末にJR西日本と東京地下鉄、JR九州や東京急行電鉄、西武鉄道、京王電鉄などオールジャパンで、海外鉄道事業者向けにコンサルティング業務を行う「日本コンサルタンツ」を設立、インドネシアやベトナムの案件に乗り出した。

 一方、車両メーカーも日立製作所が英国鉄道関連制御システム会社を買収、インドでも鉄道を中心にインフラ関連受注拡大へ態勢を整え、三菱重工業と海外向け都市内鉄道システム事業拡大のために協力関係を強めている。鉄道車両最大手の日本車両製造は東海道新幹線で700系、N700系車両で5割以上の納入シェアを占め、台湾や米国など海外出の実績をもとに、米国高速鉄道の大型受注を狙う。

 こうしたなか、安倍首相がインドのシン首相との首脳会談で、ムンバイ地下鉄3号線整備計画に710億円の円借款を行うと表明。現地交通基盤整備を支援するとともに、日本企業の進出を促す狙いがあり、鉄道輸出は国家事業として今後大きく拡大していきそうだ。

◆主な鉄道輸出関連銘柄

☆鉄道会社
JR東日本<9020.T> 鉄道国内最大で海外コンサル業務グループを主導
JR西日本<9021.T> 西日本最大の鉄道会社で新幹線と都市間輸送に実績
東急電鉄<9005.T>  都市輸送に高い実績を持つ関東私鉄大手
京王<9008.T>    京王線井の頭線を主力に都市輸送に実績

☆車両メーカー
日本車両<7102.T> 鉄道車両最大手で新幹線車両で断トツの実績
近畿車両<7122.T> 近鉄系の鉄道車両会社でJRや公私鉄向け新幹線や特急、通勤車両を取り扱う
日立<6501.T>   鉄道車両から鉄道交通システムまでをトータルに手がける
三菱重<7011.T>  「ゆりかもめ」などの無人車両運行や線路敷設に実績
川崎重<7012.T>  新幹線や特急形車両に優位性があり、普通鋼、ステンレス、アルミ合金などあらゆる材質の車両製造に対応

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)