<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 当面のドル・円相場は1ドル=100~105円のレンジでの値動きを予想している。

 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などを経て、量的緩和(QE)の縮小観測が強まっている。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)からの縮小の可能性も出ているが、何回かの雇用統計の確認などは必要とみられ、実際に「出口戦略」へ動くのは9月のFOMCとなるのではないかとみている。米国で発表された5月の消費者信頼感指数などの内容は良好であり、今後も米経済指標は強く、基本的にはドル高基調は続くとみている。

 足もとでは為替と日経平均との連動性が高まっている。日経平均の急落が市場全般の波乱をもたらしたため株価がリードする形で、為替に影響を与えている。日経平均が再度、安定して上昇しリスクオンとなれば先の103円74銭超えも期待できる。

 しかし、株価には戻り売りが予想されるだけに、ドル円相場が上値を試すには意外と時間がかかることはあり得る。当面は6月の米雇用統計までは、米経済指標などに注目しながらのもみ合いが見込まれる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)