<崩落相場その行く先を読む> 株式評論家 植木靖男氏

 外国人投資家が足もと売りに転じているもようで、全体の下げを助長している。もちろんこれは海外ヘッジファンドのインデックス取引を介した仕掛け的な売りであって、日本企業の実態を売り込んでいるわけではない。しかし実際、個別株に投資している向きも多大な影響を受けている以上、この下げで市場心理が暗転していることは間違いないところだ。
 相場の大勢トレンドは戻り売りの基調に変わったとみている。6月から7月にかけて不動産や金融、自動車などを中心にハッとするような戻りを演じる場面はありそうだが、そこは二番天井となる可能性が高く、日経平均1万5000円手前までが限界だろう。下値は1万3000円前後で、それほど深くはないと思っているが、上値も重いとみている。
 相場が復調するとすれば秋口以降。為替の円安トレンドがカギを握るとみられるが、為替が今より円安含みの推移となれば、年初来高値水準である1万5600円どころをクリアして年末1万6000円を目指す展開も十分可能なシナリオだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)