本日は神経質な揉み合い…!?

日・米双方から材料 - 円乱高下
※ご注意:予想期間は6月1日と表示されていますが、本日(31日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日は日・米双方からの材料を受けて、円が乱高下する展開でした。

 まず東京タイムは日経平均続落からドル売り・円買いが目立ちましたが、欧州タイムに入ると状況は一変しました。日本最大の機関投資家とされる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が「運用の弾力化を検討している」との報が流れたことが、“日本株買い増し”への思惑につながったからです。この影響で時間外取引の日経平均は大きく押し上げられ、リスク回避の後退に伴って円売りも加速していきました。こうしてドル円はおよそ2時間で1円以上の急伸となる101.798円・Bidまで駆け上がり、ユーロ円などのその他クロス円通貨もこれに続きました。

 ただしNYタイムに入ると、こうした動きは急速に失速していきました。米GDP(国内総生産)が事前予想を下回るなど、芳しくない米経済指標が相次いだからです。これが“早期のQE(米量的緩和)縮小は困難”との見方へとつながって米長期金利が急低下。これに素直に反応したドルは対ユーロでおよそ3週間ぶりの安値(1.30615ドル・Bid)へと下落し、そして対円では再び100円半ばへと押し戻される“往って来いの乱高下”を演じています。もっとも前日までのリスク回避志向には程遠い状況であり、100.50円から下にズラっと並ぶドル買いオーダーを突破するほどの勢いは見られませんでした。
本日は月末、神経質な揉み合い続く…!?
 こうした中で月末・週末を迎える本日のポイントですが、引き続き、強い相関性を見せている“日経平均の動向”ならびにそこから波及する“リスク許容度(回避/選好)の傾斜具合”に注目が集まるところです。

 昨日の欧・米株式は堅調に推移したこともあり、日経平均も本日は底堅く推移すると考えるのが自然となります。このためリスク許容度は改善しやすく、ドル円の下値は支えられる可能性が高まっています。もっとも本日は月末にあたることから、オプションや新発投資信託絡みのフローにも気をつけておかなければなりません。特に行使期限を迎えるオプションは101円を中心に100.50~101.00円に数多く展開しているとされることから、時間の経過と共にその値位置へと収斂していく可能性も考えられるところです。

 日・米情勢に神経を尖らせている状況ですので、昨日のような“突発的な報道に伴う急変動”には十分に警戒しておく必要があります。しかしながら月末には、“積極的なポジション形成は敬遠されやすい”という要因もあります。前記してきたように様々なフロー(思惑)が交錯している現状を考えると、本日に関しては“101円付近を中心”に揺れ動く“神経質な揉み合い”と考えるのが自然といえそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:102.097(日足・一目均衡表転換線、大台)
上値4:101.798(5/30高値)
上値3:101.557(ピボット1stレジスタンス、5/29~5/30の38.2%戻し)
上値2:101.421(20日移動平均線)
上値1:101.252(5/29~5/30の38.2%戻し)
前営業日終値:100.771
下値1:100.473(月足・一目均衡表先行スパン上限、5/30終値)
下値2:100.367(日足・一目均衡表基準線)
下値3:100.226(ピボット1stサポート)
下値4:100.000(大台)
下値5:99.681(ピボット2ndサポート)
12:12 ドル円 抵抗・支持ライン追加