<私の相場観>=グランド・ウィン・パートナーズ・代表取締役 宮崎 康裕氏

 東京市場では5月23日に日経平均が1000円幅超の大幅下落となった後も値動きの荒い動きが継続しているが、この数カ月に及ぶ急ピッチな上昇による反動であり、長期的な上昇トレンドが継続している見方を変えていない。

 今回の暴落をリーマン・ショック時や欧州危機、米国国債格下げ、東日本大震災時と比較する向きもあるが、これらは低迷相場の中での下落だ。しかし、今回のような強烈な上げ相場の中でのスピード調整とは全く事情が異なる。懸念されている長期金利の上昇に関して黒田日銀総裁は「強力に低下圧力を加えていく」方針を示しており、この姿勢が市場に浸透してくれば徐々に不安が後退していくのではないかと思っている。為替に関しても1ドル100円を割って円高がさらに進む可能性は低く、海外勢のポジション調整の動きが峠を越えてくれば全般相場が落ち着くことになろう。悲観的に見ても日経平均が1万3000円を割ることは考え難く、6月にとりまとめられる政府の成長戦略が発表されれば再び上昇相場に転換していくと見ている。

 物色に関しては、農業や医薬、鉄道の輸出を含めてアベノミクスの成長戦略に乗るテーマ株の下げ止まり場面。大手自動車メーカーやスマートフォン向けで強みを有する電子部品関連なども注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)