5月月足は長い上ヒゲ陰線

足もとは値幅・日柄調整へ
 日経平均5月の月足は、9ヶ月連続の陽線後の陰線となった。それも、非常に長い上ヒゲでの陰線であり、昨年末からの株高狂想曲の第一幕が終わったと言えるチャート形状だ。この長い上ヒゲ高値を抜けるには、相当のエネルギーか日柄が必要であろう。5.23ショックでの日経平均の下げ幅・下げ率共に、歴代11位・10位の記録的なものであり、応分の値幅か日柄調整が必要だ。アベノミクスが材料視され始めた昨年11月安値から2013年5月高値までの上昇幅に対する38.2%押しが13000円台前半。50%押しが12280円水準だ。足元は一目均衡表の雲とも重なる38.2%押し水準で値幅調整が終了するのか否かであろう。
 これまで株価上昇の一因となっていた円安ドル高も、103円台をつけた後は、狭いレンジ相場となっている。心理的節目100円を割り込んでくると、日経平均のもう一段の投げに繋がるだろう。急速に進んだ円安の負の面も夏場にかけて表面化してくる。史上最高値近辺で高止まりしていたNYダウも、5月末に崩れている。NYダウの6月の月足陽線確率の低さも懸念材料だ。4月には株高・ドル高を背景に大きく売られた金相場が1300ドル水準で下支えられ、しっかりとした動きを見せているのも不気味な感じだ。日経平均の足もとは、値幅調整・日柄調整が優先されるだろう。
 ただし、超長期サイクルで見ると、2008年安値は、歴史的な天底値からフィボナッチ数列を用いてカウントした場合、複数のサイクルが一致する。コンドラチェフサイクルとも一致する2008年の安値を維持している事で、歴史的な安値からの長期上昇は継続しているとの判断はできるであろう。