<どうみる為替波乱> 外為どっとコム総合研究所・研究員 ジェルベズ久美子氏

 この日の円高・ドル安は、米5月ISM製造業景況感指数が49.0と好不況の境目となる50を大きく下回ったことが大きいと思う。これを契機にいったん米国量的緩和の早期縮小観測が後退し、円ショートの巻き戻しが強まった。ただ、今後も7日の米雇用統計と今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け米経済指標を注視する展開は続くだろう。
 7日の米5月雇用統計までの目先のドル円相場は、1ドル=98円から101円半ばの値動きとなるのではないか。
 日銀の量的緩和は続いており、基本的なドル高・円安の方向性に変化はないとみている。
 今月のFOMCで量的緩和の縮小へ動くことはないとみている。米金融当局は、慎重派が多く、すぐに量的緩和の縮小に動くとは考えにくい。とはいえ、今後のFOMCが近づくたびに米国の量的緩和の縮小観測は意識されるだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)