<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 相変わらずボラティリティの高い相場だが、日経平均は6月4日に下ヒゲ付きの陽線包み足を示現しており、目先底入れ感が広がった。中期波動では戻り売り基調に変化しているとみられ、短期間で新値圏まで切り返すには無理があるが、全体相場は徐々に落ち着きを取り戻しそうだ。

 今後は経済指標などのスケジュールを見極めながらリバウンドの機をうかがう展開となろう。政治的思惑としては7月21日の参院選挙前に相場を立ち直らせる必要がある。ここをタイムリミットに1万5000円近辺への戻りが実現すれば上出来であろう。

 当面は、6月7日に発表が予定される5月の米雇用統計が注目。また、来週11日には創薬ベンチャーのペプチドリームが鳴り物入りで上場するが、これに伴うバイオ関連株の動向は引き続きマークが怠れない。14日のSQで裁定残の整理が進むかどうかも注目だ。

 また、7月14日には成長戦略の閣議決定が行われる予定だ。このスケジュールに合わせ、「経済特区」や「医療・バイオ」、「農業」などのテーマで関連株は一段と動意含みとなることが予想される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)