“臨機応変”な対応を…!

再びリスク回避 - 円買い
※ご注意:予想期間は6月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日は“アベノミクスへの失望”から日経平均が下落する中、米雇用統計の下振れリスクを意識してNYダウも下落する格好となりました。このためリスク回避姿勢が鮮明となり、幅広い通貨に対して円買いが進みました。

 まず東京タイムでは第3の矢とされる成長戦略第3弾が公表されましたが、具体性を欠いたものであり、また年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)等の運用見直しに触れられなかったこと等が、失望へとつながりました。この影響でまずは日経平均先物、次いで日経平均が大きく下落し、つれて為替市場でもリスク回避の円買いが進行しました。

 その後の欧州タイムではやや落ち着きを取り戻したものの、NYタイムに発表された米ADP雇用統計(民間)が事前予想を下回った(前月比+13.5万人)ことで、今度はNYダウが下落する格好となり、リスク回避に拍車が掛かりました。こうしてドル円は一時99円ラインを割り込み、ユーロ円も129円台へと下落しています。もっとも3-4日の急落で、リスク回避に伴う下方向への動きには“ある程度のメド”がついた格好といえます。このためそこからさらに下値を追う展開には発展しておりません。
「ECBは現状維持」が思惑だが…?
 こうした中で本日は、英・欧の金融政策、そして明日の米雇用統計を控える中で米新規失業保険申請件数が予定されています。

 前者のECB(欧州中央銀行)理事会は、現状維持への思惑が台頭しており、マイナス金利への思惑もすでに織り込んだ感があります。このためそれほど意識されておらず、「様子見ムードは限定的」との声も一部からは聞こえてきています。しかしその後の記者会見でドラギ総裁から“当面の景況悲観論”を背景にした“金利先安観を正当化”するコメントが出てこないとも限らないだけに、注意しておく必要があります。
米雇用統計への思惑も揺れ動かせる…?
 一方で後者の数値が盛り込まれることはありませんが、前日の“上振れ/下振れ”で明日の米雇用統計に対する思惑が揺れ動きかねません。特にポジション調整ニーズと合わさると、一転してドルの下値が堅くなる展開も想定が可能なだけに、こちらも注意が必要といえます。
“臨機応変”な対応を…!
 “不安定な動きを続ける株式(特に日経平均)”に引っ張られる展開が引き続き“基本”となりますが、本日に関しては“日・米・欧の三極”に気を配りつつ、突発的な急変動に備えて“臨機応変”に対応する必要がありそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.461(6/5高値、日足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:100.006(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:99.712(6/5の50%戻し)
上値2:99.536(6/5の38.2%戻し)
上値1:99.295(50日移動平均線)
前営業日終値:99.030
下値1:98.845(6/3安値)
下値2:98.576(5/8安値)
下値3:98.509(ピボット1stサポート)
下値4:97.989(ピボット2ndサポート、大台)
下値5:97.350(日足・一目均衡表先行スパン上限)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
13:28 ドル円 抵抗・支持ライン追加