<話題の焦点>=自治体外注で恩恵、スポーツクラブにビジネスチャンス

 今年4月、「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に市が運営を委託した武雄市図書館(佐賀県)がリニューアルオープンした。オープン後約2カ月の評判も良いようで、武雄市に続けとばかりに宮城県多賀城市が図書館を新設しTSUTAYAに運営を委託する方針と伝えられている。

 こうしたケースにみられるように、自治体サービスの民間企業へのアウトソーシングが急速に拡大している。現在、社会的に問題となっている待機児童の解消のための民間企業の保育所参入などもこの一環といえよう。背景には、90年代のいわゆる「ハコモノ行政」として各地に建てられた様々な施設が、地方自治体の財政難から運営難に陥っていることや、急速に進む女性の社会進出や少子高齢化などに自治体機能が対応しきれていないことが挙げられる。

 こうした自治体サービスの一つにスポーツ施設がある。生涯スポーツ参加機会の充実や子どもの体力向上に向けたスポーツ機会の充実などを目的に建てられた自治体スポーツ施設には、赤字経営に陥っているところも少なくはない。今後3年間でスポーツクラブの民間委託が3割増えるとの試算もあり、民間スポーツクラブにとっては事業機会拡大の好機だろう。

◆主なスポーツクラブ関連銘柄

銘柄(コード)     コメント

メガロス<2165.OS>   野村不動産グループの業界中堅。施設外スクール運営も
ルネサンス<2378.T>  業界3位のスポーツクラブ。介護予防特化型ジムも展開
セントラルS<4801.T> スポーツクラブ業界2位クラス。介護予防事業に注力
ミズノ<8022.T>    子会社で自治体スポーツ施設の運営をアウトソーシング
東祥<8920.T>     郊外型中心に展開するスポーツクラブ大手
コナミ<9766.T>    スポーツクラブ首位。自治体向けプログラム作成も

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)