米長期金利下落、日経平均先物下落でドル売り、円買い

米雇用統計前に大規模なポジション調整
昨日の海外時間には、ドラギECB総裁がマイナス金利の実施に否定的な発言をしたことからユーロ買いが強まりました。また各国株価が売られ、米長期金利が低下したことから円買いが強まって、ドルが急落し96円割れまで下落しました。

欧州時間序盤、欧州株が堅調に推移したことからユーロもやや買いが優勢となって、ユーロドルは1.3130付近まで、ユーロ円は130.60円台まで、ドル円も99.30円台まで上昇しました。しかし発表された独4月製造業受注が予想よりも弱い結果だったことから、ユーロがやや売り戻され、ユーロドルは1.3100台まで、ユーロ円は129.70円台まで、ドル円も98.80円台まで下落しました。この間BOE(英中銀)とECB(欧州中銀)は金融政策の据え置きを発表しました。

NY時間序盤ドラギECB総裁が会見で「われわれの金融政策スタンスは、必要な限り緩和的であり続ける」「ABS、LTRO、担保政策についても協議した」「マイナスの預金金利の可能性についても協議した」などと述べたことなどから一旦はユーロ売りが強まる場面もありましたが、その後「マイナスの預金金利を技術的に実施する用意はできているが、ある程度の意図しない影響があるほか、現時点では他の措置が実施されていることもあり、行動する理由はないと判断した」などと述べたことからユーロ買いが強まって、各国株価が下落する中ユーロドルは1.3160台まで、ユーロ円は130.70円付近まで、ドル円も99.30円台まで上昇しました。

その後一旦反発していた欧米株価や日経平均先物がが再び下落幅を拡大する展開となると、米長期金利が大きく低下し、全般的なドル売りが急激に強まって、ドル円は97.30円付近まで下落し、ユーロドルは1.3270台まで上昇しました。さらにプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が「大手銀行は資本増強が必要」と述べると米長期金利が2%割れまで低下し、日経平均先物は12300円台まで売られ、ドル円は4月16日以来となる95.90円付近まで下落幅を拡大し、ユーロドルは2月25日以来の1.3300台まで上昇しました。この間ユーロ円は127.50円付近まで下落しました。

NY時間午後にはいって各国株価が急反発して、NYダウは前日比プラス圏まで上昇し、米長期金利も大幅に上昇したことからドルの買い戻しが強まり、ドル円は97.30円付近まで反発し、ユーロドルは1.3240台まで反落しました。

東京時間に入ってからも円買いが先行して、日経平均が軟調に推移する中、ドル円は95.50円台まで、ユーロ円は126.70円台まで下落する場面がありました。

今日の海外時間には、米・5月雇用統計の発表があります。そのほか英・4月貿易収支、独・4月鉱工業生産、加・5月雇用統計の発表があります。