上昇トレンドはまだ続く。次は大型株相場がやってくる。

今回の上昇相場を、いざなみ景気の流れで追ってみる。
日経平均は、5/23から6/7の2週間で約2割ほど下落しています。

日経平均株価:5/23高値15,942円→6/7終値12,877円

「これほどの急落が起きるということは、もう上昇相場は終わったのか?」

市場参加者の間からはそんな声が聞こえてきそうですが、「大相場はまだ終わっていない。」と個人的には見ています。

なぜなら今回の上昇相場では、大型株への注目度がまだ高まっていないからです。

最近注目を集めた企業と言えば、あくまで新興企業。
その代表格と言えば、やはり「ガンホー」。
「パズドラ」の大ヒットで、時価総額は一時「任天堂」を上回るほどになりました。

その他の分野では、

・iPS関連銘柄では、「テラ」
・バイオ銘柄では、「タカラバイオ」
・電子書籍銘柄では、「イーブックイニシアティブジャパン」
・ビッグデータ銘柄では、「パイプドビッツ」

等々、いずれも急成長の新興企業が注目されて大幅に上昇しました。

では上昇相場はどのような展開で続いていくのかを、2000年代の「いざなみ景気」の流れで見てみましょう。

◆第1局面 2002/02~2003/04:
まず始めに新興銘柄や中小型株が上昇、大型株はまだ低迷。

◆第2局面 2003/05~2006/03:
やがて新興銘柄や中小型株の上昇に続き、大型株も上昇。

◆第3局面 2006/04~2006/06:
新興銘柄や中小型株が下落し始め、大型株も下落。

◆第4局面 2006/07~2007/06:
新興銘柄や中小型株が弱含む中、大型株が上昇。

◆第5局面 2007/07~2008/02:
新興銘柄や中小型株、大型株いずれも下落。

今回の上昇相場を、いざなみ景気に当てはめて考えた場合、第3局面・あるいは第2局面の一時的な押し目になると考えられます。

その根拠は、アベノミクス相場の金融緩和の効果が出始めるタイミングにも関係しています。

金融緩和は、実体経済への効果が出始めるまでに、1年から2年ほどかかると言われており、今は先行きに対する期待で買われる期待先行相場。
ここから業績相場へ移行するのですが、企業が発表した今期業績見通しは、市場参加者が期待していた数値よりも、全般的に物足りないものと受け止められた。
けれども企業側にしてみれば、実際に売上が伸びつつあっても、本来外部要因であるアベノミクスの金融緩和の恩恵を過剰に折り込んで業績予想はしないもの。
ここに、米国FRBが金融緩和を年内に縮小するのではとの見方も加わり、世界的な金融相場が縮小に向かうという憶測から、利益確定の売りが一気に膨らんだと考えられます。
東証の統計データによると、5/13~5/31にかけては国内金融機関の大量売りが発生していたようです。
※海外投資家が約3,246億円の買い越しに対して、国内金融機関は約8,123億円の売り越し

では今後の日経平均の見通しはどうか。
7月下旬あたりが、1つのターニングポイントになると思われます。
経済の面では、多くの企業の1Q決算がある一方、政治の面では参議院選挙が7/21に行われるためです。
経済の面では、1Q決算が好調の企業が増え、政治の面では将来に向けてのビジョンが掲げられるような展開になれば、「インフレによる急激な物価高・日本国債の長期金利上昇リスクと格下げ懸念」の浮上に注意しつつ、「日経平均をはじめ株式市場は、大型株を中心に再び上昇に向かう。」と見ています。