<話題の焦点>=鉄鋼株にもアベノミクス効果、業績変化率大で仕込むなら「今でしょ」

 全体相場は戻り売りをこなしながら、下値を固める場面だ。しかし、それは同時に拾い場ともなる。待ち望んだ押し目形成であり、仕込むなら「今でしょ」となる。

 では、具体的にどこを狙うかだが、中期狙いならずばり「鉄鋼(高炉)」。前々期、前期と業績不振で株価も鳴かず飛ばずであったが、新日鉄住金<5401.T>やJFEホールディングス<5411.T>などの今14年3月期の業績変化率は目を見張る。円高修正により中国や韓国の鉄鋼メーカーとも伍して戦える環境となってきたことが大きい。また、今期の想定為替レートは各社実勢よりも円高でみており、これも増額の伸びシロとなる。

 もちろん収益環境の好転には数字的な裏付けもある。12年度第3四半期に国内粗鋼生産は2600万トンを割り込んだものの、第4四半期には2663万トンと増加に転じている。続く13年度も回復傾向は続き、経済産業省によれば、第1四半期は2758万トンとさらに増勢で前四半期比約100万トン上乗せされる見通しだ。13年度通期でも12年度を上回るのは必至の情勢とみられる。アベノミクス効果はややタイムラグをおいて鉄鋼需要にも反映されている。

 粗鋼生産量を牽引しているのは復興需要の本格化や円安効果による輸出の拡大だ。輸出については、中間製品である熱延鋼板が好調。高級鋼板に代わり、12年度は普通鋼材輸出の40%を占める水準に拡大している。自動車メーカーが現地生産に注力する中で、この流れは今後も続くとみられている。

◆高炉4社の今期業績は回復顕著

銘柄<コード>    今期経常利益予想 伸び率

新日鉄住金<5401.T>  3100億円 4.03倍
神戸製鋼所<5406.T>  450億円  黒字転換
JFE HD<5411.T> 2000億円 3.83倍
日新製鋼HD<5413.T> 140億円  黒字転換

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)