マーケットは次のテーマを模索中…?

日銀は“ゼロ回答” - 円全面高
※ご注意:予想期間は6月13日と表示されていますが、本日(12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 事前予想を大きく覆す“ゼロ回答”となった日銀金融政策会合は、マーケットに“失望”をもたらしました。

 発表当初こそ反応は限定されましたが、欧州タイムに入ると次第に短期筋の仕掛け的な動きが優勢となっていきました。こうして前日の急反発を嘲笑うかのようにNYタイム終盤には日経平均先物(シカゴ)が1万3000円を割り込み、NYダウの下げ幅拡大を誘いました。そして円は主要通貨に対して全面高の展開となり、ドル円は一時、先週末安値(94.916円)に迫る95.584円へと下落しています。
ブレが生じやすい展開…?
 こうした中で本日の展開ですが、再び不安定となったマーケットを鑑みると“神経質な乱高下(いわゆる荒れる展開)”が想定されるところです。

 為替市場を牽引しているのは依然として日経平均(ならびに日経平均先物)と見られ、シカゴでの下落につれて日経平均は大幅安となる可能性が高まっています。このためリスク回避姿勢がさらに進行する可能性が否めず、さらなる円買い圧力が発生しかねません。反面、昨日の欧米タイムで“すでに先取り”された感もあり、調整の買い戻し圧力が下値を支える展開も考えられるところです。つまり思惑に差があり、ブレが生じやすく、上を下へと大きく揺れ動く展開を想定しなければならないからです。
次のテーマ、本命は米国・対抗:欧州?
 一方で、日銀金融政策決定会合を通過したことから、マーケットは“次のテーマ”を探している感があります。18-19日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えるスケジュール感から“米国(QE早期縮小/停止への思惑)”へ目が向かう可能性が最も高いといえますが、ドイツ憲法裁判所では債券買入プログラム(OMT)に対する公聴会が続いています。独総選挙を9月に控えていることから、突発的なコメントが飛び出さないとも限りません。基本的には“容認”へ向かうと見られますが、“欧州”にも一定の注意は向けておく必要がありそうです。
テクニカルが機能しづらい状況!?
 テクニカル的に見ると、100日移動平均線(96.50円付近)から上にドル売りオーダーが、日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(95.50円付近)から下に分厚いドル買いオーダーが散見されており、上下を挟まれている状況となります。このため動意が薄いとの見方も成り立ちますが、一方でこの辺りは、6日急落時や7日急騰時に主要オーダーがさらわれたいわゆる“真空地帯”となっており、テクニカルが機能しづらくなっていると想定されます。

 サポート/レジスタンスラインとして“どこまで機能するか?”が微妙であることを鑑みると、“上を下へと揺れ動く”“荒い値動き(乱高下)”と考えるのが自然ということになりそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.191(ピボット1stレジスタンス、100月移動平均線)
上値4:97.733(6/11の61.8%戻し)
上値3:97.269(日足・一目均衡表先行スパン上限、6/11の50%戻し)
上値2:96.913(6/11の38.2%戻し、大台)
上値1:96.567(100日移動平均線)
前営業日終値:96.016
下値1:95.584(6/11安値)
下値2:95.538(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:94.916(6/7安値、大台)
下値4:94.713(ピボット1stサポート)
下値5:94.000(大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
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