上下ともに警戒が必要な荒れ模様の展開

ここまでの展開:96-99円のレンジにも見えるが確信持てず
ドル/円は、このところ荒っぽい値動きが目立っており、一日の値幅が3円前後に達する事も珍しくない。
あまりの値動きの激しさに、多くの投資家が様子見を決め込む事によって市場参加者が減少するため、ますます値動きが激しくなるというジレンマに陥っているようだ。足元では概ね96円-99円のレンジを形成(米5月雇用統計発表後に付けた一瞬の下ヒゲを除けば)しつつあるようにも思えるが、いつ、いかなるタイミングでレンジをブレイクしても不思議ではないと思わせる激しい値動きの中では、こうした見方に確信は持てないだろう。
ここからの注目点:引き続き新興国市場を警戒
昨日の欧米市場で円が大きく買い戻された最大の要因は、新興国の株・債券・通貨のトリプル安であり、本日も警戒が必要だ。インドが自国通貨買い介入を実施した事などから、本日のアジア新興国市場はやや落ち着きを見せているが、反政府運動が続くトルコ情勢や、ブラジル、メキシコといった米国の緩和縮小のあおりを受けやすい中南米の金融市場が不安定化すれば円には上昇圧力がかかりやすい。
ここからの展開:外部環境次第なだけに上値・下値とも警戒を
ドル/円の現在の値位置を考えると下値警戒の態勢を解く訳には行かないが、ひとたび情勢が好転すればドル/円が猛スピードで上昇する可能性もある。上値警戒を緩める訳にも行かない相場展開であり、打診的な売買にとどめざるを得ない局面であろう。