<検証話題株・みずほFG> 金融相場リード役として存在感、個人資金誘導の影の主役に(2)

 この日、日経平均株価は約13年ぶりの下げ幅となる1143円の暴落に見舞われた。みずほは6.3%安の206円まで叩かれたが、その後の相場でも軟調が続き、6月7日には180円まで水準を下げている。

 強力な金融緩和で低下すると見込まれた長期金利が思わぬ上昇となり、大量保有する国債価値の減少懸念が株価変調の背景だ。ただし、住宅ローンや貸出金利の上昇は銀行の事業機会拡大にもつながっていく。アベノミクスによる景気回復と歩を共にする金利上昇であれば、これは銀行にとって決して向かい風の環境とはいえない。

 リーマン・ショック前の08年8月、長期金利は1.5%近辺で推移していた。今とは比べ物にならない。ちなみに同社株はこの時500円近辺で、その後増資による希薄化を考慮しても時価は明らかに上値余地があるといえそうだ。

 指標面からはPERが10倍を割り込む水準で、PBRも0.8倍台と割安感が強い。3%を超える配当利回りもポイントだ。同社株を含め、銀行株に対して、モルガン・スタンレーMUFGなど証券系調査機関の強気リポートも株価の先高ムードを醸し出している。アベノミクス効果は、「失われた20年」に忘れ去られていた製造業の設備投資需要を喚起し、銀行の貸し出しを本格的に増やす可能性も指摘される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)