ソフトバンクが大幅安、裁定解消の影響に加え買収にまつわる思惑も錯綜

 ソフトバンク<9984.T>の下げがきつくなっている。朝方から下値を一貫して切り下げ一時545円安の4955円と5000円大台を割り込んだ。後場に入り下げ止まる動きをみせてはいるが、引き続き軟調さが際立っている。日経平均寄与度の高い銘柄で、先物主導の裁定解消売りによる下げ圧力も強い一方、米携帯電話大手のスプリント・ネクステル買収を巡る不透明感も株価の下げを助長している。
 「スプリント・ネクステル買収は買収総額の引き上げで8割がた決まったという印象だったが、ここにわかに買収対抗馬の存在がクローズアップされており、これが嫌気されている。(スプリントの買収は)スプリントによるクリアワイヤ完全子会社化がセットでみられていたが、このシナリオに暗雲が立ち込めている。ソフトバンクが買収するにしても当初期待した効果を得られないのではないかという懸念が株価の下げに反映されている」(国内ネット証券大手)との指摘。また、「一部ではグーグルが後ろで糸を引いているという観測もまことしやかに市場を巡っている」(同)という。もっとも、きょうは「個人投資家はこの下げをイレギュラーとみて買い向かう動きをみせている」(同)もようで、強弱観の対立は今後も続きそうだ。

ソフトバンクの株価は13時58分現在5040円(▼460円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)