セリングクライマックスは近い?

ここまでの展開:円高と株安の負の連鎖で93円台へ下落
ドル/円は東京市場で93円台に下落しており、オープンからの下落幅は2円を超えた。昨晩のNY市場での下落を引き継いだ格好であるが、円高が株安を誘い、株安が円高を助長する負の連鎖に陥っているように見える。こうした悪循環を断ち切る材料が目先的に見当たらない事も円高・株安の流れに拍車をかけているようだ。
ここからの注目点①:米5月小売売上高と株価の反応
本日は、米国で5月小売売上高が発表予定(21:30)であり、前月比で+0.4%とまずまずの伸びが見込まれている。米国景気の改善度合いを見る上で欠かせない経済指標ではあるが、指標の好結果が必ずしも負の連鎖を断ち切る事にはならない点には注意が必要であろう。足元では、米経済指標の好結果はFRBが早期に緩和縮小へ動くとの思惑を高めやすく、こうした思惑は株価を押し下げる可能性がある。
ここからの注目点②:テクニカルポイントで下げ止まれるか
過去8ヶ月ほどかけて積み上げられたドル買い・円売りポジションには一段の解消余地があると見られる事から、ドル/円は引き続き下値を警戒すべき局面であろう。もっとも、米国の金融緩和縮小を景気回復持続に向けた第一歩と捉えるならば、米ドルにとってプラス材料となる筈である。こうした観点からはドル/円はセリングクライマックスが近いと考えられ、昨年9月以降の上昇分の38.2%押しに当たる93.50円前後や、黒田日銀が「異次元緩和」を発表する直前の水準である93.00円前後がサポートとなるか注目しておきたい。