マーケットの思惑(見方)に大きな差異あり

日経平均の急落でリスク回避 - 円急騰
※ご注意:予想期間は6月15日と表示されていますが、本日(14日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 メジャーSQ(特別清算数値)前日となった昨日は、まさに大荒れの展開でした。

 「ゼロ回答の日銀金融政策決定会合」「中身のない成長戦略」という負の二本柱?に「QE(米量的緩和)縮小の行方も不透明」等も重なった前日からリスク回避姿勢は、日経平均を800円超押し下げ、そしてドル円を93円台へと急落させました。下げる道中で「安倍-黒田会談を実施」との報から持ち直す場面も見られましたが、“ただの意見交換”であったことが伝わると大きな失望となって前記急落へとつながっています。
好内容の米経済指標で“往って来い”
 しかしこうした流れは、NYタイムに入ると一変しました。米小売売上高・企業在庫等、好内容の米経済指標が相次いだことを背景に、リスク回避姿勢が大きく後退したからです。金融緩和縮小への思惑からマーケットが揺らいでいることについて、「FRBが和らげる手段を検討」と米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じたことも、こうした動きを後押ししたと見られるところです。こうしてNYダウは反発に転じ、ロンドンフィックスを越した辺りからドル円にも急激な買い戻しが入りました。NYタイムには95円台を回復するという、まさに“乱高下を伴った”“大きな往って来い”を演じました。
まだ「上を下へと荒れる展開」を想定…!?
 こうして週末を迎える本日の展開ですが、引き続き、“神経質な乱高下(いわゆる荒れる展開)”を想定しておかなければならないところです。

 波乱材料となり得るメジャーSQは無事に終了し、昨日のNYタイムから巻き戻しの動きも続いていることもあり、本稿執筆時(09:30頃)の日経平均は大きく上昇しています。しかしながらこれは“あくまでも巻き戻し”であり、“リスク選好に傾斜しているわけではない”と考えるのが自然です。このため本日決定される「成長戦略(第3の矢)」や「骨太の方針」の内容を鑑みると“またしても失望を招きかねない”ものであり、思惑には大きな差異が見られています。

 またテクニカル的にも、昨日安値からの急速な反発にて「ローソク足では下値達成感を想定させる長い下ヒゲ」が見られる反面、「日足・一目均衡表では先行スパンの雲をNY終値ベースで割り込んでおり、絶対的な売りシグナルとされる“三役逆転”が形成」されており、こちらでも思惑(見方)に大きな差異が見られる状況といえます。

 さらに事前予想を上回った昨日の米経済指標も、QEの早期縮小観測を強めるほどの内容ではなく、18-19日に予定されるFOMC(米連邦公開市場委員会)までは“まだ紆余曲折がありそうな雰囲気”を醸し出しています。
「様子見ムード」の声もあるが、油断は禁物…!?
 急落-急反発の直後であることから「様子見ムード」との声や、また週末を控えて「仕掛け的な動きは出にくい」との声も聞かれますが、思惑のブレの大きさを考えると、やはり「“上を下へと揺れ動く”展開」は継続すると想定しておかなければならないところです。現水準は依然として主だった抵抗ラインが存在しない“真空地帯”であることを鑑みて、“神経質な乱高下(いわゆる荒れる展開)”の中で“臨機応変に対応”する局面をメインとして、引き続き対応したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:97.116(日足・一目均衡表転換線)
上値4:96.989(日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
上値3:96.651(100日移動平均線)
上値2:96.525(6/10~6/13の50%戻し)
上値1:96.000(大台、6/13高値)
前営業日終値:95.433
下値1:95.025(6/13安値後の38.2%押し、大台)
下値2:94.785(6/13安値後の50%押し)
下値3:94.546(6/13安値後の61.8%押し)
下値4:94.107(ピボット1stサポート)
下値5:93.770(6/13安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:44 ドル円 抵抗・支持ライン追加