<私の相場観>=国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

 アベノミクス政策で急上昇した日経平均は、上昇波の第1幕を6カ月余りで終了した。経験則から、大相場の上昇波は大きく第3波まで描くと見られ、近い将来、第2波の上昇が期待される。特に注目すべきは、東京市場の出来高。日経平均はリーマン・ショック後、長期に渡り低迷し、1部の出来高は、1日平均15億株前後で推移していた。今年に入り外国人投資家の参入で出来高が急増し、1月から5月は1日平均で39億株と大きく膨らんでいる。

 特に2月7日には50億株を突破し、5月23日には76億株と想像を絶する規模になっている。これは国内だけでなく海外の機関投資家などが大量の運用資金で、東京市場に参入したものと判断される。この背景には、年初より米国以外の先進国の株価低迷、BRICs諸国の年初からの変動率がマイナスの状況にあること、そして昨年まで活況だった国際商品市場において、CRB指数は年初より変動率がマイナス状況で、特にGOLDに至っては年初から18%も下落している。このように国際市場における資金運用が非常に厳しい状況から、東京市場の運用成績が良好であったことで、投資の集中が始まったものと判断される。

 当面、東京市場で第2波の上昇を期待し、世界中の投資家は、相場の「変化」を分析、待機しているものと思われる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)