“方向感が定まらない”が本日もメインシナリオ…!?

株高でリスク回避後退 - 円売り
※ご注意:予想期間は6月19日と表示されていますが、本日(18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日はアジア株式を起点とした世界的な株高の影響から、リスク回避姿勢が後退しました。このため主要通貨に対して円が売られる展開が目立ちました。NY連銀製造業景気指数等が事前予想を大きく上回ったことも、こうした動きを後押した感があります。こうしてオープニング直後は再び93円台を窺っていたドル円でしたが、95円台を回復する動きを見せています。
通して見れば“FOMCを控えたポジション調整”中心
 もっともNY連銀製造業景気指数の内訳を見ると、新規受注は-6.69と5ヶ月ぶりの低水準、雇用指数も0.00と今年に入って最も低い水準と悪化傾向を示しているなど、依然として「米経済指標はまだら模様」の感が否めません。このため95円台での推移は一時的に留まっており、英フィナンシャルタイムズ紙が「FOMC(米連邦公開市場委員会)でバーナンキ議長はQEの早期縮小を示唆」と報じたことでNYダウが伸び悩んだ際には、一気に94円前半へと押し戻される荒い展開も見せています。

 このため一日を通して見れば、“FOMCを控えたポジション調整”が中心であり、“積極的なポジション形成は手控えられたまま”で、昨日の取引を終えた格好といえます。
QEの思惑は“大きく分かれている”
 こうした中で本日の展開ですが、基本的には昨日と同じ“ポジション調整主体”の中で“米経済指標に揺れ動く”という“方向感の定まらない展開”が想定されるところです。

 「QE(米量的緩和)の早期縮小/停止」に関しては思惑が大きく分かれている状況であり、どちらかになった際の動き方も「リスク回避/選好」で見方が分かれています。このため一方向には動きづらい中、思惑だけは台頭しやすくなっている状況といえます。FOMCが公表されるのは日本時間で明日の夜中、記者会見に至っては明後日の未明というスケジュール感を考えると、それまでは“ポジション調整”を主体にしつつ“米経済指標の内容次第で揺れ動く”と見るのが自然となります。
テクニカルも“大きく分かれている”
 テクニカルから見ても、見方が大きく分かれています。93円台へ突っ込んだ13日のローソク足は、「下値達成感を想定させる“長い下ヒゲのローソク足”」を伴っています。現在はこの下値を割り込んでおらず、強力なレジスタンスラインとして機能している感があります。一方で日足・一目均衡表を見ると、「絶対的な売りシグナルとされる“三役逆転”」が形成されています。何より現在の水準(94.00~97.00円手前)は主だったテクニカルラインが存在しないいわゆる“真空地帯”であり、まだ上・下どちらに振れてもおかしくありません。

 95円ラインから上には分厚いドル売りオーダーが散見される反面、94円前半にかけては分厚いドル買い注文も観測されている中、本日は数多くの米経済指標が控えています。神経質な展開”をメインシナリオとして引き続き想定しつつ、米経済指標の悪化等による突発的な要因から“上を下へと揺れ動く”展開を警戒しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:96.130(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:95.801(6/14高値)
上値3:95.670(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:95.209(6/17高値)
上値1:95.088(ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:94.507
下値1:94.167(6/17安値)
下値2:93.987(6/14安値、大台、ピボット1stサポート)
下値3:93.770(6/13安値)
下値4:93.586(ピボット2ndサポート)
下値5:93.004(ピボットローブレイクアウト、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:04 ドル円 抵抗・支持ライン追加