性格の異なる2人の外国人投資家について分析 三菱UFJMS証がリポート

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付のリポートで、性格の異なる2人の外国人投資家(強気なトップダウン型投資家と慎重なボトムアップ型投資家)についてまとめた。
 主要三市場の委託売買代金に占める外国人シェアは、50%台後半で推移していて、外国人投資家の影響が強い。トップダウン型投資家の強気の根拠は、金融政策を中心に日本の政策転換と円安進展にある。米国FRBがQE3の規模縮小の時期を模索する一方、日銀が大胆な金融緩和を続けるため、円安・ドル高が継続して、景気・業績を改善させるとしている。
 一方、ボトムアップ型投資家は日本株に慎重で、自動車株に強気判断を取る一方、電機株や素材株については国際競争力の改善に懐疑的である。4月~5月には不動産や小売などの内需株に割高感があると見ていた。自動車株だけで日本株組入れを大幅に高めることは難しく、比較的慎重な姿勢を続けていたと考える。
 今後、日本株の下落局面ではボトムアップ型の外国人投資家が日本株を買う可能性がある。彼らの顧客である年金や富裕層など最終投資家は人口減少や財政赤字を根拠に、依然と日本株をアンダーウエイトにしているが、日本株が調整した6月第1週にも外国人買い越し額は1608億円であった。新興国の構造問題が顕在化して株価が軟調である中、日本株に割安感があると判断すれば、今後、組み入れを高める投資家は多くなるとしている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)