<私の相場観>=第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治氏

 目先的には18~19日のFOMCの結果に注目が集まっている。このFOMC後に予定されるバーナンキFRB議長の記者会見が、少なからず相場に影響を与えるであろうとの思惑は強い。

 バーナンキ議長は量的緩和策の縮小についてその前提条件として数値基準を明確にはせず、あくまで景気の回復に合わせた形での慎重な出口戦略であることを強調し、株式市場へのマイナスの影響が及ばないように最大限留意するはずだ。

 もちろん、それでも市場の受け止め方は未知数といえるが、米国株市場は大方が思っているよりも冷静で、早くて9月、遅くて12月というコンセンサスを緩やかに織り込んでおり、足もと下値リスクが拡大しているという印象は持っていない。

 東京市場も成長戦略への期待は依然大きく、持続的成長シナリオを考慮すれば時価近辺からの押し目形成場面は丹念に拾っておいて正解だろう。安倍政権は「政策催促相場」に対応した追加的な成長戦略のアナウンス効果をよく理解している。また、為替も足もとは不安定だが、日米の金融政策を底流に中期円安基調に変化はなさそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)