<マーケットアイ> 仕手系材料株が沸騰、主力株買い手控えムードで資金シフト鮮明(3)

 商い増勢の中で動意をみせる東都水産<8038.T>にも注目する声がある。同銘柄は「上ヒゲをつけやすく株価はやや癖が悪い」(中堅証券ディーラー)というが、株価は下値切り上げトレンドを維持しており、6月4日の年初来高値173円を射程に捉えている。同社株は前述の投資グループがかつて仕掛けた銘柄のひとつとされており、それを拠り所に短期資金の流入を誘っているようだ。

 さらに、同様の背景で急速に頭角を現したのがラサ工業<4022.T>だ。大商いで一時23%高となる135円まで上値を伸ばす急騰をみせた。同社は経営再建途上にあるが、半導体ウエハー再生事業からの撤退が奏功し今期業績は急回復が予想されている。またLED向けガリウムなど電子材料分野に成長思惑を内包していることもポイントだ。

 このほか東京機械<6335.T>や、大豊建設<1822.T>なども人気化、これらに続く銘柄に市場筋も虎視眈々という局面にある。

 全体指数から離れて、相場の醍醐味を満喫できる仕手系材料株物色の流れは、単なる幕間つなぎにとどまらず、今後も強烈に個人投資家資金を誘導する可能性がある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)