“波乱なし”想定も“両睨み”が必要…!?

ユーロ買い⇒円売り・ドル売りへ波及
※ご注意:予想期間は6月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 FOMCに対する様子見ムードが蔓延する中、昨日はユーロ買いが牽引した円売り・ドル売りが目立ちました。

 小高く始まった日経平均をキッカケに、東京タイムからジリジリとリスク回避後退に伴う円売りが進行しました。欧州タイムに入ると「ユーロを救うためあらゆる手段を講じる」とドラギ・ECB(欧州中央銀行)総裁のコメントをキッカケにユーロ買いが進行していきました。さらに独ZEW景況感指数が事前予想を上回ったことが後押しし、ユーロドルはとうとう1.34ドルに到達する上昇を見せました。

 そしてこうしたユーロ買いの動きはドル売り・円売りとなって各通貨に波及していきましたが、リスク回避から事前に円買いが進行していたこともあり、より円売りが優勢となりました。このためドル円は一時14日高値(95.80円)付近へと上値を拡大し、ユーロ円は128円台を回復する動きを見せています。
「年内のQE縮小示唆の有無」が最大のポイント
 こうした中で本日の展開ですが、何といっても主役はFOMCならびにその後のバーナンキ議長の記者会見となります。

 昨日も記したように、「QE(米量的緩和)の早期縮小/停止」に関しては思惑が大きく分かれている状況が続いています。このため一方向への動意は抑制されやすく、発表までは“ポジション調整”を主体にしながら“上を下へと揺れ動く”と見るのが自然となります。

 そして発表では、「年内のQE縮小が示唆の有無」が最大のポイントとなります。議題として上る可能性は“かなり高い”と見られるところですが、示唆されるか?となると“かなり微妙”です。個人的には“年内の可能性を残しつつ”も、決して“示唆されることはなく”、“混乱の火消しに回る”という前回声明を踏襲するシナリオを描いていますが、大きく思惑が分かれている状況だけに「決めてかかるのは禁物」といえます。
“波乱なし”を想定も、“両睨み”が必要な局面……!?
 「ちょっとしたトーンの変化」で「ムードが激変する可能性」がリスクとして強く意識されている状況を鑑みると、やはり“両睨み”の態勢が求められることになります。テクニカル的にも現行水準(94.00~97.00円手前)は主だったテクニカルラインが存在しない、いわゆる“真空地帯”となりますので、こちらからも“両睨み”が必要な状況といえます。

 “大きな波乱はない”というシナリオを描いていますが、結果次第で大きく揺れ動く可能性が否定できないだけに、“臨機応変”に対応できる“両睨み”の身軽さが求められる局面といえそうです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:97.016(6/12高値、大台)
上値4:96.773(100日移動平均線)
上値3:96.525(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:95.943(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:95.801(6/14高値)
前営業日終値:95.357
下値1:94.874(6/14~18の50%押し)
下値2:94.408(6/18安値)
下値3:94.167(6/17安値)
下値4:93.770(6/13安値、ピボット2ndサポート)
下値5:93.237(ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:28 ドル円 抵抗・支持ライン追加