<マーケットアイ> 鉄鋼株に物色の矛先、市況関連への投資ニーズ顕在化(2)

 新日鉄住金<5401.T>の14年3月期の業績は営業利益が前期比13.4倍の2700億円を見込むほか、JFEホールディングス<5411.T>も営業利益が同5倍となる2000億円を見込むなど、業績変化率の大きさには目を見張る。これに神戸製鋼所<5406.T>や日新製鋼ホールディングス<5413.T>を合わせた高炉4社の業績回復シナリオは株価への織り込み半ばといってよく、上値余地は十分に残されている。

 一方、同じ市況関連で鉄鋼株と株価の歩調を合わせることが多い海運株も、例にもれず戻り足を鮮明としている。海運市況がここにきて回復の兆しをみせていることが大きい。鉄鉱石や石炭、穀物などを輸送するばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は18日現在で9日続伸となり、962まで戻した。これは約6カ月半ぶりの水準で、これが海運各社の株高思惑を後押ししている。

 かつて06年から07年にかけての大相場では商船三井<9104.T>や川崎汽船<9107.T>など大手でさえ株価を軒並み倍化させるなど、株価変貌妙味の大きさは魅力だ。また、ひとたび物色資金が流入すると、明治海運<9115.T>や共栄タンカー<9130.T>など中小型株の値動きは特に軽く、短期資金のターゲットとなりやすい。短期急騰株の宝庫としても海運株は要注目となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)