<検証話題株・三菱自動車> 経営再建が最終段階に、再度リコールに揺れる(2)

 こうした中、先月24日には資本金と資本準備金の減少、剰余金の処分を行うことを発表した。9246億円の累積損失を解消するとともに、10株を1株に併合し、単元株を1000株から100株に変更。定款の変更に伴い、株式発行枠も拡大する。一連の政策で復配の実施を視野に入れている。

 これら資本政策に加え、日産自動車と軽自動車開発で連携したほか、インドネシアへの新工場建設などで海外市場での販売増に弾みをかける方針だ。

 ただ、今月に入り軽自動車「eKワゴン」とプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」のリコール(回収・無償修理)を届け出た。業績回復で弾みがつくなかでのリコールに市場には懸念も広がった。

 為替の円安と低位株人気にも乗り、連日の大商いに沸き昨年末に90円前後だった株価は5月には一時226円まで急伸した。ただ、足もとの株式市場の波乱もあり140円近辺までの調整が進んでいる。

 今後の焦点は新車販売の動向に加え、三菱重工など三菱グループが保有する優先株の処理のメドがつくかだ。同優先株に関しては、増資や資本提携などを含め様々な手段が検討されているようだ。

 今後、事業環境が好転し復配に向けて前進すれば、株価は200円奪回から一段高を目指す動きも期待できそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)