<検証話題株・三菱自動車> 経営再建が最終段階に、再度リコールに揺れる(1)

 三菱自動車<7211.T>の経営再建は最終局面を迎えている。同社の前期業績は円安効果や東南アジア事業の好調もあり最高益を更新した。重荷となっている優先株の処分に向け資本面の改善策を打ち出し、復配に向け前進した。ただ、足もとでは戦略車種のリコール問題の発覚もあり先行きに不透明感も出ている。

 三菱自動車の2013年3月期の連結純利益は前の期に比べ約59%増の379億円と10期ぶりに過去最高益を更新した。

 東南アジアを中心に小型戦略車の「ミラージュ」などの販売が好調なほか、円安効果が収益を押し上げた。14年3月期も純利益は前期比約32%増の500億円と連続最高益が予想されている。この好業績を背景に、長年の課題とされてきた財務面の改善を進め、復配実施へ向け大きく踏み出した。

 同社は過去のリコール隠し問題による業績悪化で03年度末時点で単独ベースで9246億円の累積損失を抱えている。また、2004~06年にかけて発行された優先株の処分が課題となっている。同社が進める中期経営計画「ジャンプ2013」では、最終年度となる今年度中の復配を目指している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)