<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 注目を集めた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が明らかになったが、米国の量的緩和の縮小を視野に入れた「ドル高・円安基調」は続くとみている。今後1カ月程度のドル・円相場の予想レンジは1ドル=93~99円前後。99円前後のドル高が見込めそうだ。

 19日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)による発言は、市場予想に比べかなり突っ込んだ内容だった。条件付きだが、「年内に米量的緩和の縮小開始」「来年後半までに完了」という道筋を明確に示した。

 従来に比べ(金融引き締めに前向きな)タカ派的な色彩が濃い発言内容だったが、その裏付けには米国景気の回復があるだろう。米雇用統計などを確認する必要はあるが、米量的緩和の縮小は「早ければ9月」にも開始されるとみている。

 今後、9月のFOMCに向け米長期金利は3%前後に上昇することも予想できる。日本の債券市場の安定が前提だが日米金利差の拡大が円売り・ドル買いを呼びそうだ。

 ユーロ・円相場は1ユーロ125~133円、ユーロ・ドルは1ドル=1.28~1.34ドル前後を予想している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)