円相場は〝半値戻し〟達成なのに‥‥

円安傾向を反映し続伸
 20日の東京株式市場の大引け後に、外国為替市場で円安・ドル高が加速している。午後3時には1ドル=97円ちょうど水準にあったものが、2時間後の午後5時過ぎには、1ドル=98円20銭台まで急降下した。

 円相場は、日経平均株価が取引時間中の年初来高値(1万5942円)をつけた5月23日に、1ドル=103円台まで下落。そこから上昇に転じて、やはり日経平均株価がその後の安値(1万2415円)をつけた6月13日に1ドル=93円台へと上昇をみせた。そして20日夕刻につけた1ドル=98円で、半値(5円)戻しを達成したことになる。

 これと比較して株式市場はどうなのか。5月23日につけた年初来高値から6月13日の安値までの下落幅の半値戻しは1万4179円と試算される。20日の終値1万3014円は、半値戻しどころか、まだ5%戻りにしか過ぎない。

 〝円相場に比べて株価が出遅れている理由〟について市場関係者からは次のような見方が聞かれた。「中国景気の先行き懸念が株価上昇の足かせとなっている。英金融大手HSBCが20日発表した6月の中国PMI(製造業購買担当者景気指数)の速報値が48.3と5月に比べて0.9ポイント下落し、2カ月連続して50を下回ったことが嫌気され、自動車など輸出関連銘柄が買いが手控えられた」というものだ。これまで中国景気を支えてきた輸出の不振が懸念されている。

 もう一つは株式需給面の問題で「昨年11月からスタートした上昇相場の推移の中で、日経平均1万3000~1万3500円の価格帯が累積売買高が高水準で、戻り売りが出やすいゾーンとなっている」というのだ。

 ただ、円相場に対して株価はあまりにも顕著な出遅れ状態に放置されていることから、近い将来に、けっこう劇的なキャッチアップが到来する可能性もある。それが明日であることに期待したい。