<クローズアップ> 製造業革命を巻き起こす「3Dプリンター」(2)

 産官学連携による次世代3次元プリンター開発計画は、5年以内に鋳物の量産に必要な砂型を製造する高性能機を実用化することが目的。製造業に不可欠な鋳物技術の国際競争力を高めようという試みだ。樹脂部品や金型を短時間で量産、製造コストを削減できるだけでなく、鋳物部品の品質向上にもつながるという。プロジェクト参画企業では、砂やバインダー(固着剤)など鋳型材料の開発を進める群栄化学工業<4229.T>が5月末から出来高を伴って大きく人気化し、関連銘柄人気をリードしている。

 既存の3Dプリンターメーカーでは、キーエンス<6861.T>がオフィス仕様の高精細機種を手掛けている。19~21日に東京ビッグサイトで開催された設計・製造ソリューション展に独自開発の新機種を出展、複雑な薄肉形状や微細な穴形状のエッジ部の表現を可能にする最新機能や工具、高圧洗浄を不要にする水溶性サポート材など、国産3Dプリンターのポテンシャルの高さをアピールした。

 ローランド ディー.ジー.<6789.T>は、切削型3D出力装置で実績を積み上げてきた。積層によって形状を加工する3Dプリンターに対して、刃物を使って形状を削り出すことに違いがあるが、3DやCADなどで3次元設計したデジタルデータを使ってものづくりを行うという点においては3Dプリンターと同じ。

 同社では「20年以上にわたり、パソコンと小型加工機などによるデスクトップ・ファブリケーション(机上のものづくり)を提案してきた」(広報)としている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)