<クローズアップ> 製造業革命を巻き起こす「3Dプリンター」(1)

 3D(3次元)プリンター関連は息の長い相場テーマになりそうだ。経済産業省が開発費を支援、産官学連携による開発計画が動き出すと報じられたことがきっかけだが、市場規模は世界全体で12年に前年比29%増の22億ドルに達し、21年には108億ドルと5倍近くに拡大するとの試算もある。市場急拡大を映す形で関連銘柄がいち早く急反発に転じてきた。将来に向け、幅広い分野の製造業で革命を巻き起こす技術だけに、株価への注目度も増している。

 3Dプリンターは、CAD(コンピューターによる設計)技術を応用、立体構造物を簡単につくる技術で、液体や顆粒状にした樹脂を立体的に塗り重ねて3次元構造物を成形する機器だ。コンピューター上のCADデータを書き換えればどんなものでも成形できることから、製造業に革命を起こす新技術として関心を集めており、コンピューター技術の発展により価格が大きく低下したことで市場が急速に拡大してきた。

 また、元となるデータがあれば大規模な生産設備が不要で、低コストで様々な部品や製品を作り出すことが可能になる。結果として、これまで以上の速度で新商品開発が進む可能性がある。加えてデータ上のやり取りとなるため、物流コストや輸送時間の短縮につながる点も大きなメリットだ。

 さらに、医療分野をはじめ、建設、自動車、電機、機械、衣料品、玩具など3Dプリンターを必要とする業種は極めて広い。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)