<私の相場観>=SMBC日興証券・株式調査部部長 西 廣市氏

 中国短期金融市場の混乱や米国長期金利の上昇などが重荷となって、全体は先物主導の波乱含みの展開が続いている。月末接近で全体商いが細っていることも、先物に振り回されやすい環境を助長している。

 しかし、下値はそれほど深くないだろう。当面は上下にせわしく方向感が定まりにくい展開ながら、早晩本格的に戻りを試す展開が想定される。7月の日経平均のレンジとしては下値1万2500円程度、上値については1万4000円を目指す動きを予想する。

 今後は米景気の回復に勢いがついてきそうだ。長期金利上昇のピッチの速さは要警戒だが、日本にすれば米国経済の復活と日米金利差拡大は中期的な円安要因ともなる。輸出企業を中心に今3月期の企業業績は依然として上振れ余地があり、株価も徐々にそれを織り込む流れとなるのではないか。加えて、都議選で自民、公明が圧勝したことで政権基盤が盤石となりアベノミクスの現実買いシナリオに厚みが出てきたこともポイントだ。

 足もとは個別材料株に優位性があるが、中期視野に立てば好業績割安株を仕込む好機といえる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)