基本シナリオはあくまで“上を下へと神経質に揺れ動く”…!?

ドラギ発言が引き金 - ユーロ売り
※ご注意:予想期間は6月28日と表示されていますが、本日(27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日もマーケットは方向感が定まらず、揺れ動きました。そうした中で目立ったのは“ドル売り”と“ユーロ売り”でした。

 まず東京タイムは中国株式をはじめとする株式市場の下げ具合を睨んだ神経質な展開でしたが、「例外的な金融政策からの出口は依然として遠い」「予見できる将来の金融政策は引き続き緩和的」とのドラギ・ECB総裁発言が飛び出した欧州タイム以降は、概ねユーロ売りが顕著になりました。この影響でユーロ円は、NYタイム中盤にかけて18日以来となる126円半ばへ売り込まれています。
QE早期縮小は困難との見方 - ドル売り
 一方で注目された米第1四半期GDPは、事前予想を大きく下回る結果に終わりました。「QE(米量的緩和)の早期縮小は困難」との見方が台頭したことで、米長期金利は一時2.50%へと低下するなど、NYタイム序盤以降はドル売りも顕著となっていきました。こうしてユーロ円と同様に、NYタイム中盤にかけて97円前半へと下値を拡大する動きを見せています。

 もっともNYダウや日経平均先物がしっかりとした動きを見せたことから、その後はジリジリと値を戻す動きを見せながら、昨日の取引を終えています。
日・米・中 + 欧の思惑も考慮
 こうした中で本日の展開ですが、引き続き“リスク回避/選好”を窺いながら、“上を下へ”と神経質に揺れ動く展開を想定しておかなければならないところです。

 特にコレまでの日本・米国・中国への思惑の他に、昨日は欧州への思惑も加わっています。このため“より広い視野を保つ”ことが、求められることになります。まずは中国株式の動向ならびにそれにつられる日経平均の動きに注目ということになりますが、本日は新発の外貨建て投信も予定されています。このため円売り圧力が台頭しやすくなっていることも、気をつけておく必要があります。さらに個人消費や住宅販売指数、新規失業保険申請件数といった注目度の高い米経済指標も予定されており、NYタイムまで気を抜くことは出来そうにありません。
まずは上方向への動意を期待したいが…?
 「米GDPが下方修正された割には、下げ幅は少ない」と、昨日とは逆の声も聞こえてくるだけに、まずは上方向への動意を期待したいところです。ただし「日銀“ゼロ回答”前水準(98.80円付近)」突破を期待するのは現時点では材料不足と見られるだけに、「日銀“ゼロ回答”前水準(98.80円付近)」を上値メド、「100日移動平均線(本日は97.07円付近)」を下値メド、そして中心を「日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(98.15円付近)」としたレンジの中で、一つ上のレンジに移行するくらいで見ておいた方がいいかもしれません。

 基本シナリオはあくまでも“リスク回避/選好”を窺いつつ、“上を下へと神経質に揺れ動く”展開なのですから…!?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.000(大台、6/11高値)
上値4:98.746(ピボット2ndレジスタンス、日銀ゼロ回等前水準)
上値3:98.667(日足・一目均衡表基準線、6/24高値)
上値2:98.260(ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:97.775
下値1:97.309(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値2:97.068(100日移動平均線、大台)
下値3:96.856(6/21安値)
下値4:96.750(ピボット2ndサポート)
下値5:96.433(日足・一目均衡表転換線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:23 ドル円 抵抗・支持ライン追加