新日鉄住金が6日ぶり反発、中国不安で下げるも売り一巡感

 新日鉄住金<5401.T>が6日ぶり反発となった。ここにきて中国の短期金融市場で緊張がにわかに高まり、実勢経済への影響を考慮した中国向け鋼材需要の不透明感から鉄鋼株も逆風が意識されていた。しかし、きょうは上海株が反発に転じており、目先安心感の台頭から買い戻しが先行している。その中、同社の14年3月期業績は住金との合併分がフル寄与するほか、販売価格の上昇効果などが見込まれ回復色を強める見通しで、押し目買い対象として注目されている。
 会社側は今期計画を公表していないものの、「営業利益は前期比13倍強の2700億円、最終損益も前期の大幅赤字から脱却し、1800億円前後の黒字化が視界に入る」(国内調査機関筋)という見方が強い。同社は中国で自動車向け高級鋼板の新工場を建設する方針を固めるなど攻めの経営に転じていることもポイントで、中期的な業績拡大余地は大きくなる。中国で巻き返しの動きが出ており、これに対応したもの。中国では鉄鋼の供給過剰が指摘されるものの、高付加価値の自動車用鋼板については需給がひっ迫している状況だ。また、JPモルガン証券が25日のリポートで、高炉セクターの投資スタンスを「中立」から「強気」に引き上げていることも追い風材料となる。

新日鉄住金の株価は11時30分現在257円(△6円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)