<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 5月の暴落の余韻はまだ残っているものの、株式市場は徐々に落ち着きを取り戻しながら下値を切り上げていくのではないだろうか。緩和マネーの流入などをハヤした全面高の局面は想定しにくいものの、業績面など実態面での裏付けのある銘柄を中心に個別レベルでの見直しの動きが活発化してきそうだ。相場全体の大幅な下げにつられる形で値を下げ、指標面での割安感が目立ってきたものも数多く見受けられる。

 注目されるイベントとしては、7月1日の路線価公表や日銀短観が内需株に買い手掛かりを与えてくれるかもしれない。また、出口戦略への関心が高まる中では、7月5日に発表される米国の雇用統計はこれまで以上に関心が高まることになるだろう。

 「7月危機」などが囁かれる中国金融市場の動向なども気に掛けながら、全体としては日柄調整の局面と考えて良いだろう。日経平均の上値が重くなってきたからといって悲観する必要はない。ちょうど参院選あたりのタイミングで、再び日経平均が上値を試す可能性が大きいと考えている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)