もうしばらく“上を下へ”の展開…!?

日銀ゼロ回答前水準突破+QE早期縮小観測再燃 - ドル買い
※ご注意:予想期間は7月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 先週末は一旦後退していたQE(米量的緩和)の早期縮小観測が再燃し、幅広い通貨に対して再びドルが買われる展開となりました。

 期末と週末が重なったことでポジション調整が進行する中、半期末を睨んだ欧米勢による“デコレーション(お化粧買い)”の噂も流れた日経平均は460円超の大幅続伸となりました。このためリスク選好姿勢が台頭し、新発の外貨建て投信の設定に絡んだ円売りや、日銀ゼロ回答前水準(98.80円付近)を突破したテクニカル要因がドル円を押し上げました。何より「9月のQE縮小開始の可能性」をスタイン・FRB理事、ラッカー・リッチモンド連銀総裁が示唆したことが、こうした動きをより後押しした感が否めないところです。

 こうして99円台へ駆け上ったドル円は、時間の経過と共に台頭する“利益確定売り”によって“株高の連鎖”という後押しは抑制されたものの、上値を押さえられながらもそのままの値位置を確保して先週末の取引を終えています。なお51.6へと急落したシカゴ購買部協会景気指数は、特に材料視されることはありませんでした。
概ね好内容な日銀短観を受け、上値余地を探る展開…?
 こうした中で週明け・月明けとなる本日ですが、まずはさらなる上値余地を探る展開が想定されるところです。今朝方発表された日銀短観は概ね好内容であり、日経平均がさらに続伸する可能性があるからです。
しかしネガティブ要因に反応しやすい…?
 一方で本日は、中国製造業PMI(購買担当者景気指数)が公式分・HSBC分共に予定されています。そしてチャイナリスクが噂される状況下、前月からの低下が有力視されています。このため“ネガティブ”要因に敏感に反応する展開は十分に想定できるだけに、注意が必要です。特に先週末には日経平均が大幅続伸を演じた直後でもあり、ポジション調整も入って来やすいと考えるのが自然となるからです。
米雇用統計を睨んで思惑は交錯…
 今週最大のイベントは、週末(5日)の米雇用統計と見られます。このためQE早期縮小を巡る思惑が交錯すると見られることから、もうしばらくは一方向への動きではなく、“リスク回避/選好”を窺いながらも“上を下へと神経質に揺れ動く”展開を想定しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.706(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:100.077(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:99.923(5/22~6/13の61.8%戻し)
上値2:99.610(ピボット1stレジスタンス)
上値1:99.465(6/6高値、6/28高値)
前営業日終値:99.143
下値1:99.000(大台、6/11高値)
下値2:98.800(日銀ゼロ回答前水準)
下値3:98.514(ピボット1stレジスタンス)
下値4:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限、同基準線)
下値5:97.885(ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:12 ドル円 抵抗・支持ライン追加