リバウンドにも自ずと限界がある…!?

経済指標は概ね良好 - 円売り・ドル買い
※ご注意:予想期間は7月3日と表示されていますが、本日(2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 週明けとなった昨日は、リスク選好の動きが優勢となりました。

 日銀短観は大企業製造業業況判断DIが7四半期ぶりにプラス圏へと回復し、欧・米の経済指標も概ね良好だったからです。中国HSBC製造業PMIが好況/不況の境目となる50を2ヶ月連続で割り込んだ際には日・中株式が売られ、リスク回避姿勢が強まる場面も見られましたが、プラス圏に戻したことでそうした動きは限定されました。こうして“リスク選好の円売り”と“QE(米量的緩和)の早期縮小観測によるドル買い”が重なったドル円は、先月5日以来の水準となる99.84円へと上値を拡大する動きを見せています。
詳しく見ると、まだ“まだら模様”
 注目のISM製造業景況指数は、前記したように事前予想を上回る好内容でした。好況/不況の境目である50を2ヶ月ぶりに上回って(50.9)きており、“QE(米量的緩和)の早期縮小”への思惑は根強いものがあります。しかしながら構成指数の1つである雇用指数は2009年9月以来の低水準(48.7)へと落ち込んでおり、まだ“まちまち・まだら模様”といった状況が続いています。5/22からの下落に対する61.8%戻しラインも100円の大台手前(99.92円付近)に展開していることも、一気の大台回復とはならない要因と見られるところです。
100円の大台手前を巡る攻防
 このため本日の展開ですが、100円の大台手前に展開するこうした“ドル売り・円買いオーダー”を巡る攻防が、注目されるところです。

 「日・米金融政策の立ち位置の違いを背景にした“ドル買い・円売り”」が復活しつつある一方で、これを阻んできた「株式市場を睨んだ“リスク回避/選好”の思惑」はなりを潜めています。このため上方向への思惑が台頭しやすくなっており、短期筋の仕掛け的な動きがこの攻防戦を制する可能性は十分に想定されるところです。
下落分を取り戻す上昇が続いているが…?
 しかしながらチャイナリスクが噂されるなど、中国発の信用収縮懸念は払拭されておりません。何より今週のメインイベントは週末(5日)の米雇用統計であり、思惑は“一方通行ではなく交錯しやすい”と考えるのが自然となります。さらに前日が独立記念日で、米国市場が休場となります。このため利益確定の動きが、いつもより早めとなってもおかしくありません。

 下落した分を取り戻す上昇が続いていますが、“リバウンドにも自ずと限界はある”ものです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.601(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:100.221(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:100.000(大台)
上値2:99.923(5/22~6/13の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:99.840(7/1高値)
前営業日終値:99.654
下値1:99.273(ピボット1stサポート)
下値2:99.176(7/1安値)
下値3:99.000(大台、6/11高値)
下値4:98.893(ピボット2ndサポート、日銀ゼロ回答前水準)
下値5:98.609(ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
10:56 ドル円 抵抗・支持ライン追加