<私の相場観>=ブーケ・ド・フルーレット・代表 馬渕 治好氏

 前週後半から日経平均は急速な戻りを演じた。その背景には、中国のシャドーバンキングによる理財商品償還問題に絡む金融不安がやや後退していることが挙げられる。また、それに合わせて為替がドル高円安傾向に振れたことが、リスクオンのムードを増幅させている。

 上海銀行間取引金利は6月20日の13%をピークに沈静化しており、足もとは4%台まで下がってきている。これは中国当局の政策対応による効果を暗示しているが、小康状態に過ぎず根本的な解決に至っているわけではない。また、今週末には米国で雇用統計発表なども控えており、それほど強気に上値を買い進める環境にはない。したがって、ここでの全体相場の戻りは多分に売り方のポジション修正(買い戻し)が作用した部分が大きいとみている。

 当面は依然として先物主導の上下に荒い値動きが想定され、一筋縄ではいかない相場である。しかし、あえて目先にとらわれない視点も必要だ。年末の日経平均は1万6000円を見込んでおり、時価は中長期スタンスであれば、押し目買いで溜め込んで報われる水準という見方に変化はない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)