三井不など不動産株が上昇、マネタリーベース急増は日銀の「やる気」を反映

 三井不動産<8801.T>、三菱地所<8802.T>など不動産株が高い。業種別騰落率では電力・ガスに続く2位にランクされている。また、三井不は5日続伸で5月29日以来の3000円大台回復となった。
 日銀が2日に発表した6月末の資金供給量(マネタリーベース)の残高は173兆1250億円。これは5月末と比較して約14兆円増加している。「この増加幅は通常の倍のペースで日銀のやる気を感じる」(準大手証券調査部)と市場の評価も高い。日銀は今年の年末にマネタリーベースの残高を200兆円に引き上げる計画を掲げているが、その達成に向けて有言実行、思惑通りに順調に増加していることから、流動性対策の進展が不動産セクターにとっても恩恵をもたらすとの思惑が株高に反映されている。ここ1カ月半にわたり長期金利は0.8%台の狭いゾーンでもみ合いを続けている。「実際1%以下であれば不動産業界への収益的なデメリットは極めて軽微」(同)とみられ、ひと頃の長期金利の急上昇懸念に歯止めがかかっていることで、不動産株への物色人気が再燃する気配となっている。

三井不の株価は13時31分現在3030円(△101円)
菱地所の株価は13時31分現在2725円(△88円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)