流動性低下は“乱高下”メイン…?

“リスク回避”も、本当のところは“利益確定”? - 円買い戻し
※ご注意:予想期間は7月5日と表示されていますが、本日(4日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 前日とは一転し、昨日はリスク回避の円買い戻し優勢となりました。

 財政緊縮を巡って閣僚2人が辞任したポルトガルや、大統領辞任を求めるデモがエスカレートするエジプト等を背景に、リスク回避姿勢が台頭したからです。ポルトガル10年債利回りは一時8%台へと急上昇(債券価格は急落)となるなどマーケットは大きく混乱し、131円付近で推移していたユーロ円を一時128円半ばへと急落させました。

 この動きに引っ張られたのが、101円突破を窺っていたドル円でした。東京タイム終盤まで100.80円付近で膠着していましたが、欧州タイムに入った途端に下値を拡大し始め、99円前半まで一気に値を落としています。もっとも週末(米雇用統計)の前哨戦とされるADP雇用統計(民間:+18.8万人)・ISM非製造業景気指数の構成項目である雇用指数(54.7・前月比+4.6)、新規失業保険申請件数(34.3万件)が概ね強めとなったNYタイム以降は、緩やかに値を戻しています。

 こうした状況を鑑みると、昨日は「前記した“リスク回避”をキッカケとしつつ、想定されていた“独立記念日に絡む利益確定売り”が一気に噴出した」と考えるのが自然といえそうです。
東京タイムは小動き想定も、欧州タイム以降は…!?
 こうして迎えた本日は、米雇用統計を翌日に控える中、独立記念日で米国市場は休場となります。当然、流動性の低下が懸念されますが、そうした中で英・欧の金融政策発表が予定されています。このため特に東京タイムでは、目先のポジション調整以外の動きは入りづらいと考えるのが自然であり、小動きが想定されるところです。

 一方で、流動性の低下は様子見ムードをかもし出しやすい反面、些細な材料でも大きく動く可能性を孕んでいます。そして現在はやや落ち着きを取り戻しつつあるように見えるものの、ポルトガルの2閣僚辞任・エジプトのクーデターに絡んだ昨日のリスク回避姿勢はまだ払拭されたわけではありません。このため欧州タイムに入ると、再び大きく揺れ動く可能性が否定できないところです。
リスク回避姿勢が尾を引く可能性が高いと考えるが…!?
 英国はカーニー新総裁のデビュー戦であり、金融政策の先行き(方向性)が読みづらくなっています。一方で、欧州は新資金供給オペの方法やマイナス金利が議論されると見られ、思惑が台頭(交錯)しやすいと考えられるところです。そうした状況下で流動性が低下すれば、必然的に大きな変動を伴った乱高下の展開を想定せざるを得ないところです。

 東京タイムは膠着状態を想定しつつ、日・中の株価動向に注目。本番の欧州タイムは、英・欧金融政策を巡る思惑の交錯で乱高下。そして休場のNYタイムは、流動性低下に伴ったチョッピーな展開に要警戒。“明日の米雇用統計に向けた期待感”より、“昨日のリスク回避姿勢が尾を引く可能性”が高いと考えるのが、これが本日の基本路線だと思っていますが…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:101.231(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:101.000(大台)
上値3:100.737(ピボット1stレジスタンス)
上値2:100.241(7/3の61.8%戻し)
上値1:100.000(大台)
前営業日終値:99.878
下値1:99.218(50日移動平均線、7/3安値)
下値2:99.134(ピボット1stサポート)
下値3:98.898(日足・一目均衡表転換線)
下値4:98.391(ピボット2ndサポート)
下値5:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:30 ドル円 抵抗・支持ライン追加