<検証話題株・田淵電気> 安値から6倍近く株価急騰!TDK傘下での再建推進を評価(1)

 田淵電機<6624.OS>の株価は全般の地合いに左右されず一貫した上昇基調が継続しており、一際異彩を放つ強調展開となっている。同社は電源機器メーカーとして長らく大証2部でも地味な存在として物色の圏外に放置されていたが、TDK<6762.T>傘下で業績拡大が加速化し評価を一変させる状況になっている。

 同社はNHK(日本放送協会)の開局と同年である1925年に珪素鋼板のプレス加工を主力に創業。その後、テレビなど家電の普及と共にトランスへ傾注し、トランスを搭載した電源ユニットの製造・販売という現在の事業形態に移行している。デジタル家電向けのカスタム電源では高い実績を有していたが、競争激化から業績が低迷、これを打開すべく2007年にTDKと資本業務提携を締結、両社との連携で新製品開発を活発化させ前13年3月期では最終損益で5億7800万円(前々期実績3億4800万円の赤字)と黒字転換を達成している。

 電源ユニットでは任天堂のゲーム機に供給していることから、新型ゲーム機が発売されるたびに同社の受注動向が話題となってきたが、この数年、業績拡大を牽引してきたのが、省エネルギーや環境に対応した電源機器群。その代表格が太陽光発電用パワーコンディショナーだ。太陽光発電用や燃料電池用、ハイブリッド自動車用に活用されているインバーター技術はスイッチングロスなどの損失の最小化のためのシミュレーションを行い、世界最高レベルである変換効率を実現、これが、再生可能エネルギーの普及が追い風となり、大きく注目される状況になっている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)